メルセデス・ベンツのコンパクトSUV「GLA」に、新たな個性を持った特別仕様車「Urban Stars」が2025年に日本で登場しました。
現行GLAは2023年に一部改良を受けており、次のフルモデルチェンジを期待していた方もいるかもしれませんが、今回のUrban Starsは、まさに都市型ライフスタイルに寄り添ったモデル。価格も比較的手の届きやすい設定で、初めての輸入車としてもおすすめの一台です。
この記事では、GLAの基本情報を丁寧に押さえたうえで、新たに登場したUrban Starsの魅力に迫っていきます。
新型メルセデスベンツGLAの基本情報とスペック
GLAとは？そのクラスとポジション
GLAは、メルセデス・ベンツのSUVラインアップの中でも最もコンパクトなモデルでありながら、ブランドとしての存在感と高級感をしっかりと感じさせてくれる一台です。全体的に丸みを帯びた柔らかなシルエットが特徴で、都会的で洗練された印象を与えます。アイポイントが高めに設定されているため、視界が広く、運転時の安心感にもつながっています。
そのボディサイズは、都市部の細い路地や立体駐車場でも取り回しがしやすく、狭いスペースでもスムーズに扱える設計。女性や運転初心者にもやさしい設計となっており、日常使いに最適です。
このGLAは、Aクラスと同じプラットフォームをベースに開発されていますが、SUVらしい力強さや最低地上高を加えることで、視覚的にも実用的にもよりタフな印象に仕上げられています。買い物や通勤といった日常的なシーンはもちろん、週末のレジャーやアウトドアなど、さまざまなライフスタイルに柔軟に対応できる万能型のSUVとなっています。
まさに“ちょうどいいベンツ”として、初めての輸入車やファミリーカーとしても自信を持っておすすめできる一台です。
エンジン性能と燃費性能
引用画像 メルセデス・ベンツ公式
GLAには、2種類のエンジンが用意されています。ひとつはGLA 180 Urban Starsに搭載される1.4L直列4気筒直噴ガソリンエンジン＋BSG（マイルドハイブリッド）で、もうひとつはGLA 200 d 4MATIC Urban Starsに搭載される2.0L直列4気筒直噴ディーゼルエンジンです。
1.4Lガソリンモデルでは、アルミニウム製のシリンダーブロックに革新的なデルタシリンダーヘッド構造、そして摩擦を低減する「NANOSLIDE®シリンダーコーティング」を採用。アクセルを踏んだ瞬間から滑らかに立ち上がる加速力が特徴で、街乗りから高速走行まで扱いやすさを兼ね備えています。
BSG（ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター）を採用したマイルドハイブリッドシステムにより、燃費の向上と環境性能の両立を実現しています。WLTCモードでの燃費性能は約20.0km/L（※公式簡易計算値）とされ、日常の通勤や買い物でも経済的に利用できます。
2.0Lディーゼルエンジン搭載のGLA 200 d 4MATIC Urban Starsでは、力強いトルクと高効率を両立したパワートレインが魅力。こちらもNANOSLIDE®シリンダーコーティングを施し、摩擦抵抗を最小限に抑えています。アクセル操作に対するレスポンスが非常に良く、瞬時にトルクが立ち上がる感覚は、力強さと上質さを兼ね備えた乗り味です。
2つのSCR触媒や酸化触媒、DPF（ディーゼル微粒子捕集フィルター）といった高度な排出ガス浄化装置を搭載しており、クリーンディーゼルとしても最高水準の環境性能を誇ります。
4MATICシステムによって雪道や雨天時でも安定した走行が可能で、レジャーや長距離移動にも頼れるモデルとなっています。長距離ドライブや毎日の通勤でもガソリン代を気にせずに運転できる点は、大きな安心材料と言えるでしょう。
エンジンはISG（インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター）によるマイルドハイブリッドシステムも採用しており、減速時のエネルギー回生やアイドリングストップなどでエネルギー効率を高めています。静かでなめらかな始動性と、低速域での補助トルクにより、より自然な運転感覚が得られるのもポイントです。
サイズ感と日常での取り回し
引用画像 メルセデス・ベンツ公式
GLAのボディサイズは全長4,440mm×全幅1,850mm×全高1,615mmと、都市型SUVとしては非常にバランスの取れた寸法です。コンパクトでありながらも車内空間にはゆとりがあり、前席・後席ともに乗員が快適に過ごせる設計がなされています。特に全幅1,850mmは、室内の横方向の広がりを生み、長時間のドライブでも圧迫感を感じさせません。
全高は1,615mmと立体駐車場の制限（1,550mm前後）をわずかに超えるため、場所によっては入庫できないこともありますが、多くの商業施設や一般的な駐車場では十分対応可能な高さです。SUVらしい視界の良さと、高すぎない車高のバランスが絶妙で、都市部での運転でも取り回しがしやすいという評価を得ています。
最小回転半径は5.4mと非常に小さく、これは一般的なコンパクトカーと同等の数値。狭い路地や住宅街、混雑した駐車場などでもスムーズな切り返しが可能です。ハンドルの取り回しも軽快で、女性ドライバーや運転に自信がない方でも安心して運転できる設計が魅力です。
フロントやリアのオーバーハング（車両前後の突き出し）が短く、視界の把握もしやすいことから、駐車時の見切りも良好。バックカメラやパーキングセンサーなどの装備と相まって、日常使いでのストレスが少ないのもポイントです。
税金や維持費について
引用画像 メルセデス・ベンツ公式
GLAは「小型車クラス」に分類されるため、自動車税は年間30,500円（排気量1.3Lの場合）と、比較的リーズナブルな部類に入ります。これは国産の小型車と同等の税額であり、「輸入車＝高コスト」というイメージを覆すポイントのひとつです。
GLAは燃費性能にも優れており、WLTCモードで約20.0km/Lという数値を記録しています。ガソリン代の負担も抑えやすく、日々のランニングコストは想像以上に軽く済みます。燃料はハイオク指定ですが、その分、パフォーマンスも高く、燃費と走りの両立を楽しめる点が魅力です。
消耗品の交換に関しても、GLAは極端にコストがかかるわけではありません。たとえば、タイヤやブレーキパッド、オイル交換といった一般的なメンテナンスは、国産車と同等か、若干高い程度。メルセデス・ベンツの正規ディーラーでは、メンテナンスパックや点検プランも用意されており、車検や法定点検の際に追加費用を抑えることも可能です。
年間の維持費は平均して10万〜15万円程度で収まることが多く、これは自動車税、任意保険、定期的なメンテナンス費用を含めた概算になります。走行距離や使用状況によって変動はありますが、輸入車としてはかなり現実的なコスト感で維持できる一台といえるでしょう。
任意保険の料率クラスもGLAは比較的安定しており、年齢や等級によっては国産車並みの保険料で加入できるケースも少なくありません。車両保険を含めたプランに加入しても、年間の支払いが15万円前後に収まることも多く、ファーストベンツとして安心して選びやすいモデルとなっています。
生産工場と品質について
GLAは、ドイツ南西部の都市ラシュタット（Rastatt）にあるメルセデス・ベンツの主要工場で生産されています。このRastatt工場は、メルセデス・ベンツのなかでもとくにコンパクトクラスの生産を担う重要な拠点であり、AクラスやBクラス、GLAなどの人気モデルがここから世界中に送り出されています。
この工場では、最新の生産技術と自動化されたシステムが導入されており、効率的かつ高品質な車づくりが行われています。特に組立工程ではロボットと熟練工による精密な作業が融合し、メルセデス・ベンツならではの上質なクルマを支えています。
環境への配慮にも積極的に取り組んでおり、再生可能エネルギーの活用や廃棄物の削減、CO2排出の最小化など、持続可能なモノづくりにも注力しています。
こうした厳格な品質管理と先進技術の融合によって、GLAは見た目の美しさだけでなく、長く安心して乗れる耐久性や信頼性も備えた一台として、高い評価を得ているのです。
進化したポイントは？
引用画像 メルセデス・ベンツ公式
現行のGLAは2020年に登場した第2世代モデルで、デザインや機能性の面で大幅な進化を遂げました。初代モデルと比較してホイールベースが延長されたことにより、特に後席スペースにゆとりが生まれ、足元の広さや乗降性も大きく向上しています。この変化はファミリーユースや長距離ドライブを想定したユーザーにとって、快適性の面で非常に大きなメリットとなっています。
荷室スペースも改善され、日常の買い物や旅行の荷物などにも柔軟に対応できる設計となりました。内装の仕立ても格段に進化しており、インパネやシート素材には上質な素材が採用されているほか、アンビエントライトや直感的な操作が可能なタッチ式ディスプレイの採用により、ドライバーの満足度を高めています。
MBUX（メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス）と呼ばれる先進インフォテインメントシステムも搭載され、音声認識機能をはじめとする最新のデジタル技術が快適な運転環境をサポート。全体的に「高級感」と「実用性」がしっかりと両立した、まさに次世代のプレミアムコンパクトSUVへと進化しています。
新型GLAUrban Starsの魅力と装備内容
Urban Starsとは？
引用画像 メルセデス・ベンツ公式
「Urban Stars」は、メルセデス・ベンツがGLAやCLA、Aクラスといった人気コンパクトモデルに展開している新たな特別仕様モデルです。なかでもGLA Urban Starsは、GLA180をベースに、ユーザーから支持の高い人気オプションを数多く標準装備とすることで、上質さと価格のバランスを両立させた新しいモデルとして登場しました。
Urban Starsでは、AMGラインをはじめとするスポーティなエクステリア、快適性と操縦安定性を両立するアダプティブダンピングシステム付サスペンション、そして精悍なブラック仕上げの20インチAMGアルミホイール（RVT）を標準装備。さらに、上質な本革シートやカーボンルックインテリアトリムも採用され、内装の質感も格段に向上しています。
ベース車にオプションとして加えると高額になりがちな装備群がすでに含まれているため、価格を抑えつつ満足度の高いパッケージとなっており、「お得感がありながらもプレミアム感を損なわない」という絶妙な立ち位置を実現。
街中の軽快な走りからアウトドアまで、あらゆるシーンにマッチする仕立ては、“どこへでも気軽に連れて行きたくなるベンツ”として、多くの人に選ばれる存在となるでしょう。
エクステリアとインテリアの違い
引用画像 メルセデス・ベンツ公式
まず目を引くのは、専用デザインのフロントバンパーやボディ同色のホイールアーチカバーなど、スポーティで洗練されたエクステリアパーツの数々です。足元にはUrban Stars専用となる20インチAMGアルミホイール（RVT）が装備されており、力強さと高級感を両立した仕上がりとなっています。このホイールは、GLA 180 Urban StarsおよびGLA 200 d 4MATIC Urban Starsに標準装備され、足元から“特別仕様車”らしさをしっかり演出してくれます。
Urban Starsではガラスルーフが標準装備されており、開放感のある室内空間を実現。日中は自然光がたっぷりと差し込み、夜間は街の灯りを感じながらのドライブが楽しめます。
インテリアにおいても、レザーARTICOシートや上質なダッシュボード素材に加えて、赤いステッチを施したアクセントが車内の随所に配され、ドライバーの気分を高揚させてくれます。ステアリングホイールやセンターコンソールにも専用装飾が施されており、乗り込んだ瞬間から“Urban Starsだけの特別感”に包まれることでしょう。
価格と装備のバランス
GLA Urban Starsは、装備内容に対して非常にバランスの取れた価格設定となっています。2025年時点でのメーカー希望小売価格（税込）は、GLA 180 Urban Starsが6,390,000円、GLA 200 d 4MATIC Urban Starsが6,940,000円です（公式サイトより）。
GLA 180 Urban Starsは、AMGラインのスポーティな装備や19インチAMGホイール、専用内装トリムなどが含まれており、単なる外装の違いにとどまらず、快適性やデザイン性の両面で満足度が高いモデルです。ベース車両にオプションで装備を加えるよりも、コストパフォーマンスに優れたパッケージとして完成されています。
GLA 200 d 4MATIC Urban Starsには、4WDシステム（4MATIC）に加えて、アダプティブダンピングシステム付サスペンションが標準装備。走行状況に応じてダンパーの減衰力を電子制御で調整し、街乗りでは極上の乗り心地を、高速道路ではしっかりとした安定感を実現します。
両モデルとも「DYNAMIC SELECT（ダイナミックセレクト）」を搭載しており、Comfort・Eco・Sport・Offroad・Individualの各モードを走行シーンに合わせて選択可能。ドライバーの好みに応じて、エンジンやトランスミッション、ステアリングのレスポンスを変化させることができます。
Urban Starsは価格だけでなく、装備面でもベンツらしい完成度の高さを感じさせる仕上がりで、特に輸入車デビューや初めてのSUVを検討している方にとって非常に魅力的な選択肢となっています。
価格差以上の装備価値があると言え、ベース車両にオプションで装備を追加するよりも、完成度の高いパッケージとなっています。
最新テクノロジーの搭載
GLAUrban Starsには、最新のMBUX（メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス）インフォテインメントシステムが標準搭載されています。このMBUXは、AIによる学習機能を持ち、音声認識によって「こんにちは、メルセデス」と話しかけるだけで、ナビやエアコン、オーディオの操作が直感的に行えるのが特徴です。
Apple CarPlayやAndroid Autoといったスマートフォン連携機能にも対応しており、スマホアプリの操作や通話、音楽再生を車内で快適に行うことができます。
ディスプレイは高解像度で表示され、グラフィックも洗練されているため、操作に対する反応もスムーズです。さらに、メータークラスターにも高精細なデジタルパネルを採用しており、運転中の視認性と情報量のバランスも非常に優れています。
安全面でもUrban Starsは強化されており、360度カメラとパークトロニック（障害物センサー）によって、駐車時の死角を大幅に軽減。車両の周囲を一目で確認できる映像は、狭い都市部の立体駐車場や縦列駐車でも安心して操作が可能です。この先進装備は、ドライバーの不安を軽減し、より安全でスマートなカーライフを実現してくれます。
AMGモデルとの違いは？
引用画像 メルセデス・ベンツ公式
GLA 35やGLA 45 S 4MATIC+などのAMGモデルは、動力性能と専用チューニングによる鋭い走りが特長で、“本格スポーツSUV”としての個性を放っています。その分、価格も上昇しており、GLA 35は税込8,970,000円（MP202601）、GLA 45 S 4MATIC+は10,700,000円と、Urban Starsとの価格差は約200〜400万円あります。
この差をどう捉えるかは人それぞれですが、「AMGの雰囲気を手軽に体験したい」「走りも見た目も程よく楽しみたい」という方には、Urban Starsがちょうどいい選択肢になるでしょう。
Urban StarsはAMGラインを標準装備し、専用デザインのバンパーやサスペンション、20インチAMGホイールを採用。スポーティな外観を持ちながら、街乗りでも扱いやすく、経済性にも配慮されています。
対してAMGモデルは、専用開発のエンジンやサウンド、加速性能などが“別次元”の仕上がり。スポーツ走行を楽しむには最適ですが、日常用途がメインであればUrban Starsのほうが実用性は高いでしょう。
見た目、価格、走りのバランスを重視する方にとって、Urban Starsは“AMGらしさ”を手軽に楽しめる魅力的なモデルといえます。
Urban Starsは買いか？
結論から言えば「買い」です。都市部での日常利用をメインに考えるユーザーにとって、GLA Urban Starsは非常にバランスの取れたモデルであり、単なる見た目やブランド力だけでなく、実用性とコストパフォーマンスの両方を兼ね備えています。
走りの質感はもちろんのこと、静粛性や乗り心地、ステアリングフィールに至るまで、日々の移動に上質さをプラスしてくれる仕上がりです。内外装においても、専用のホイールやインテリアトリム、本革シートなどが標準で備わっており、乗るたびに特別な気分を味わえます。
燃費の良さや維持費の面でも、国産車と比較しても極端に高くなることはなく、輸入車としては非常に現実的な選択肢となっています。特に「ベンツに初めて乗ってみたい」という方には、安心して乗り始められるファーストモデルとして、自信をもっておすすめできます。
新型メルセデスベンツGLA Urban Starsは、街を楽しむための“ちょうどいい”一台
GLAUrban Starsは、コンパクトなボディにメルセデス・ベンツならではの高級感と快適性を凝縮した都市型SUVで、洗練されたライフスタイルにマッチする一台として注目を集めています。
そのサイズ感は日本の道路事情や狭い駐車環境にもぴったりで、立体駐車場や混雑した都市部でも取り回しやすいのが特徴です。また、先進の運転支援機能やデジタル技術が標準装備されており、最新のテクノロジーをスマートに使いこなす楽しさも備わっています。
特に魅力なのが、「ベンツらしさ」を無理なく体験できる点。AMGラインや本革シート、20インチAMGホイールといった高級装備がパッケージ化されており、乗るたびに所有する喜びを感じられる設計です。それでいて価格は抑えられており、「初めてのベンツ」に最適なバランスに仕上がっています。
これから輸入車にチャレンジしてみたいという方や、2台目として街乗り中心のコンパクトSUVを探している方にとって、GLAUrban Starsはまさに「ちょうどいいベンツ」。高級感と実用性、デザイン性を兼ね備えたこの一台は、日常の移動時間をより豊かなものにしてくれるはずです。
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