【盗難ランキング】SUV・高級車・ミニバンの盗難率が高い車種は?最新データから分析

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近年、日本国内ではSUVや高級車、ミニバンといった人気車種の盗難被害が増加しています。警察庁のデータや自動車保険会社の統計を見ても、その傾向は年々顕著になっており、特にランドクルーザーやアルファードなどの高額車種が狙われやすい状況です。

本記事では、最新データをもとに盗難されやすい車の特徴や理由を解説し、おすすめの防犯対策グッズ、そして盗難保険の選び方まで網羅的に紹介します。最後までお読みいただければ、きっとご自身の愛車を守るためのヒントが見つかるはずです。

目次

盗難されやすい車の特徴とは?

高額&人気車種

まず、盗難されやすい車の代表例は高額かつ人気のある車です。ランドクルーザーアルファード、ハリアーなどは国内外での需要が非常に高く、窃盗団からすると「売れる車」なのです。特にランドクルーザーは国内だけでなく、中東やアフリカなど海外でも人気が高いため、盗難後すぐに国外へ持ち出されてしまうケースもあります。

アルファードやハリアーは日本国内でのファミリー層や個人需要も高く、都市部だけでなく地方でも多くの台数が流通していることから、窃盗団にとっては見つけやすくターゲットにしやすい特徴があります。また、これらの車種は高額なオプションやカスタマイズパーツがついていることが多く、そうしたパーツを狙った部分的な盗難被害も発生しやすいです。

高額車種は盗難保険に加入していないケースではオーナー側の負担が大きくなりがちで、その損失は計り知れません。

海外需要の高さが影響

盗難された車の多くは海外に流れます。日本車は海外市場での信頼性が高く、特に東南アジアや中東、アフリカでは中古車でも高値で取引されます。日本では古くなったモデルでも、海外ではまだまだ現役として需要があるため、盗難リスクは決して年式の新しさだけでは測れません。

盗難車は輸出後、現地の警察の追跡が難しくなるケースが多く、オーナーが見つけ出せる可能性は非常に低いと言われています。輸出された車両は、ナンバーや車体番号が書き換えられたり、現地仕様に改造されることがあり、国際的なネットワークを持つ窃盗団が関わっているケースも少なくありません。

部品取りのために分解された車両は、正規ルートでは入手困難なパーツとして海外市場に流れることもあります。

セキュリティの甘い車両や旧型モデル

純正のセキュリティだけでは防げないケースも多く見られます。旧型モデルやセキュリティが標準装備されていない車種は特に狙われやすく、簡単な工具でロックを解除されてしまうこともあります。さらに、純正の警報システムは一定時間後に自動的に解除される場合があるため、窃盗団はその弱点を熟知していることが多いです。

スマートキーの電波を悪用する「リレーアタック」など新しい手口にも注意が必要です。加えて、最近ではCANインベーダーと呼ばれる車両制御システムへの直接攻撃によって、物理的な鍵なしでエンジンを始動されるケースも報告されています。これらの手口は高度化しており、個人レベルでは対処が難しい場合もあるため、専門業者による防犯対策の相談も視野に入れると安心です。

SUV・高級車・ミニバンの盗難率ランキング【最新データ】

都道府県別 自動車盗難認知件数・検挙件数・検挙率(2024年)

都道府県認知件数検挙件数検挙率認知件数検挙件数検挙率
愛知県866件169件19.5%
埼玉県781件524件67.1%
千葉県706件331件46.9%
茨城県567件416件73.4%
神奈川県536件186件34.7%
大阪府417件96件23.0%
東京都223件135件60.5%
栃木県318件71件22.3%
群馬県274件28件10.2%
岐阜県127件66件52.0%
兵庫県150件58件38.7%
京都府50件15件30.0%
滋賀県56件17件30.4%
奈良県36件23件63.9%
和歌山県9件3件33.3%
福岡県90件74件82.2%
北海道93件79件84.9%
宮城県32件17件53.1%
静岡県79件31件39.2%
新潟県34件19件55.9%
長野県58件19件32.8%
三重県76件38件50.0%
岡山県46件39件84.8%
広島県39件15件38.5%
熊本県20件15件75.0%
鹿児島県37件27件73.0%
沖縄県58件36件62.1%
その他

※出典:警察庁「令和7年3月 自動車盗難等の発生状況等について」

このデータから、愛知県、埼玉県、千葉県、茨城県、神奈川県の5県で全体の約56.8%を占めており、特定の地域に被害が集中していることがわかります。特に愛知県では、前年よりも168件増加し、全国で最も多い認知件数となっています。一方で、茨城県や埼玉県では検挙率が高く、警察の取り組みが功を奏していると考えられます。

このような状況を踏まえ、特に被害が多い地域にお住まいの方は、防犯対策を強化することが重要です。ハンドルロックやGPSトラッカー、スマートキー電波遮断ケースなどの防犯グッズの導入を検討しましょう。また、盗難補償付きの自動車保険への加入も、万が一の際のリスク軽減につながります。\

警察庁が発表した2024年の車名別盗難台数ランキングを表形式でまとめました。

順位車種名盗難台数(件)車種名盗難台数(件)
1位トヨタ ランドクルーザー1,064件
2位トヨタ プリウス539件
3位トヨタ アルファード488件
4位レクサス LX261件
5位レクサス RX165件
6位トヨタ ハイエース187件
7位ダイハツ ハイゼット103件
8位トヨタ クラウン44件
9位レクサス LS44件
10位スズキ キャリイ44件

※出典:警察庁「令和6年上半期における車名別盗難台数の状況」種

SUV部門

これらは、海外人気が高く、国内でも需要があるため特に狙われやすい車種です。さらに、これらの車両は盗難後の換金性が高く、犯罪組織にとっても重要な資金源になります。国内外の中古車市場で高値がつくため、窃盗団は最新の手口を駆使して狙ってくる傾向が強く、オーナーは常に防犯対策を見直す必要があります。

高級車部門

高級セダンは見た目の高級感と市場価値の高さから、窃盗団にとって格好のターゲットになります。さらに、これらの車両は高性能エンジンや最新の安全装備、高級内装といった付加価値が備わっているため、中古市場や海外市場での再販価値が非常に高いのです。

特にレクサスLSやクラウンは、そのブランド力や耐久性の高さから、日本国外でも高い人気を誇ります。また、高級セダンは法人需要も多いため、盗難後に不正な書類を用いて国内で再登録され、流通するリスクも指摘されています。

ミニバン部門

ファミリー層に人気のミニバンは、中古市場でも需要が高く、特に高年式モデルが狙われやすいです。加えて、ミニバンは広い車内空間や多人数乗車が可能なため、国内外での需要が年々増加しています。

レンタカー業者や法人需要も多いため、盗難後に国内外の闇市場で売買されやすいという背景があります。さらに、高年式モデルは最新の内装装備や快適装備が整っているため、部品取り目的での窃盗対象になることも少なくありません。

なぜこれらの車が狙われるのか?

海外転売需要の高さ

海外では日本車の評価が非常に高く、現地で新車を購入するよりも日本の中古車を輸入した方が安価で済む場合があります。特にランドクルーザーは過酷な道路状況でも壊れにくいことから、海外では高い需要があります。

こうした車両は耐久性や燃費の良さ、メンテナンスの容易さでも評価されており、過酷な自然環境下でも長期間使用できるため、農村部や砂漠地域、山岳地帯などでも重宝されています。加えて、現地ではパーツ供給が不足している場合も多く、日本からの輸入車が一層価値を持つ要因となっています。

部品取り目的の窃盗

盗難車がすべて輸出されるわけではありません。中には国内でバラされ、部品として販売されるケースもあります。こうした部品は整備工場や中古パーツ店、インターネットのオークションサイトなどを通じて流通し、個人間売買されることもあります。

高級車のパーツは新品だと高額なため、中古市場での価値が高く、窃盗団に狙われる要因となります。特にエンジンやナビゲーションシステム、ホイール、ライト類などは人気が高く、部品取り目的で盗難されるケースが後を絶ちません。さらに、部品は個体識別が難しいため、車体そのものより発見されにくいという問題点もあります。

純正セキュリティの限界

純正のセキュリティだけでは防ぎきれないケースが増えています。特にスマートキーの電波を悪用するリレーアタックは、短時間で車を持ち去ることができるため、後付けのセキュリティ強化が必要です。さらに、リレーアタックはわずか数秒から数分で犯行が可能で、専用機器を使用して玄関先や駐車場に停めた車を狙われるケースが多発しています。

住宅密集地や立体駐車場でも被害が確認されており、駐車環境に応じた対策を講じることも大切です。防犯カメラの設置や人感センサーライトの導入もあわせて検討することで、抑止効果を高めることができます。

盗難対策グッズのおすすめ5選

ハンドルロック

物理的にハンドルを固定することで運転を不可能にする防犯グッズです。CLUBやゴジラロックなどが有名で、強固なロックは切断にも時間がかかるため、窃盗犯のリスクを高めます。

タイヤロック

タイヤに装着して物理的に動かせなくするロックです。目立つことで抑止効果があり、複数のロックを組み合わせるとより安心です。

GPSトラッカー

TileやMAMORIOのようなGPSタグを車内に設置することで、万が一盗難に遭っても位置を追跡できます。最新モデルは精度も高く、スマホで管理できるものが増えています。

スマートキー電波遮断ケース

リレーアタック対策として、スマートキーを電波遮断ケースに入れておくことで不正な電波の中継を防ぎます。比較的安価で手軽に導入できるのが魅力です。

ドライブレコーダー+駐車監視機能

駐車中も監視できるドライブレコーダーは、犯行の証拠としてだけでなく、窃盗犯に対する威嚇効果もあります。

盗難保険の必要性と選び方

盗難補償付きの自動車保険を選ぶポイント

盗難に対応した自動車保険に加入することは、金銭的リスクを減らすうえで重要です。補償範囲や免責金額、車両価格に基づく保険金額をしっかり確認しましょう。また、契約前には保険会社ごとの口コミや評判もチェックしておくと安心です。

盗難発生時の連絡先や対応フロー、必要書類などを事前に確認しておくことで、万が一の際に落ち着いて行動できます。盗難補償の有無だけでなく、臨時費用補償やレンタカー特約の有無もあわせて検討すると、より手厚いサポートを受けられる可能性があります。

複数社の見積もりで比較する重要性

保険料や補償内容は保険会社ごとに異なるため、複数社の見積もりを比較するのが賢明です。一括見積サイトを活用すれば、時間をかけずに最適なプランを探せます。さらに、一括見積サイトでは保険会社ごとの補償内容や特約の違いを一目で比較できるため、見落としがちな部分までしっかり確認できます。

複数社の見積もりを取ることで、保険料を節約できるだけでなく、より自分のニーズに合った補償を選ぶことができ、結果的に安心感が増すのです。また、見積もりを比較する過程で、特約の有無や補償金額、免責金額、事故時のサポート体制など細かな違いにも気づけるので、後悔しない保険選びが可能になります。

季節によってキャンペーン割引やネット申し込み割引が適用されるケースもあるため、タイミングを見計らって申し込むことで、よりお得に契約できるチャンスがあります。

読者の声・レビュー

  • 「盗難保険に入っていて助かった。万が一に備えておいてよかったです。保険会社の対応も迅速で、精神的な負担が少なく済みました。また、加入していたおかげで代車の手配もスムーズで、生活の支障が最小限に抑えられました。」
  • 「ハンドルロックを使うようになって安心感が増しました。さらに、夜間は明るい駐車場を選ぶようにしており、これも安心材料になっています。最近はタイヤロックも併用することで、より強固な防犯対策を取っています。」
  • 「駐車場にカメラがついている物件に引っ越して、気持ちが楽になりました。近所の防犯意識も高まっており、定期的に見回りが行われるので心強いです。さらに、地域の防犯アプリで近隣の異常情報を共有するようにしています。」

まとめ

盗難リスクは高級車・人気車ほど高く、決して他人事ではありません。防犯グッズの導入や盗難保険の加入で、できる限りの対策を講じましょう。特に、複数の防犯グッズを組み合わせることで抑止力が格段に高まりますし、地域の防犯パトロールや近所の目も重要な役割を果たします。

普段から駐車場所の選定や日頃の注意を怠らないことが、長期的に大きなリスク回避につながります。例えば、人目につきやすい場所に駐車する、夜間は照明がある場所を選ぶといった工夫も大切です。さらに、定期的に近所や職場の防犯情報をチェックし、周辺で発生した事件の情報を把握しておくことで、危機管理能力を高めることができます。

愛車を守るために、今すぐできることから始めてみませんか?家族や友人とも情報を共有し、周囲全体で防犯意識を高めていくことも効果的です。また、万が一に備えて重要書類のコピーを残しておくことや、GPSトラッカーの登録情報を最新に保つこともお忘れなく。

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