レクサスRXは、ラグジュアリーSUVの代表格として多くのファンに支持されているモデルです。2025年モデルでは、静粛性や走行性能の向上、安全装備の充実、内外装の質感向上など、多岐にわたる改良が施されました。本記事では、2022年以降の年次改良の流れを振り返りながら、2025年モデルの最新改良ポイントを詳しく解説します。これからRXの購入を検討している方や最新の改良点が気になる方は、ぜひ最後までお読みください。
レクサスRXの過去に行われた主な年次改良
レクサスRXは、長年にわたりラグジュアリーSUV市場を牽引する存在として進化を続けてきました。ここでは、2022年以降に行われた主な年次改良を振り返ります。
2022年 5代目となる新型RXを発表(GA-Kプラットフォーム採用)

2022年にレクサスRXがフルモデルチェンジを迎え、5代目として生まれ変わりました。これは、歴代のRXの中でも最も大きな改良といえるものでした。新型RXは、トヨタの「GA-Kプラットフォーム」を採用し、軽量化と剛性向上を実現。このプラットフォームは、想像以上にしっかりした作りとなっており、サスペンションの動きやボディのねじれ剛性が大幅に強化されたと感じるほどでした。パワートレインには、ハイブリッド(HEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)など多様な選択肢が用意され、走行性能も飛躍的に向上しました。
2023年 新グレード「RX350h」の追加
2023年には、新たに「RX350h」が追加されました。2.5Lハイブリッドシステムを搭載し、燃費を向上させながらも十分なパワーを確保。環境性能と走行性能のバランスに優れたモデルとして注目を集めました。
ハイブリッドモデルの追加により、選択肢が広がりました。RX350hは、静かで燃費が良いだけでなく、必要な加速性能も備えており、街乗りから長距離走行まで快適にこなせる仕様となっています。特に渋滞時や低速走行時のスムーズな走行フィールが特徴です。
2023年 アンビエントライトの減光抑止
2023年の改良では、車内のアンビエントライトが暗くなりすぎないようにする機能が追加されました。夜のドライブでもちょうどいい明るさが保たれ、車内がより快適で高級感のある雰囲気になりました。
2024年 北米仕様RX500hに「BLACK LINE SPECIAL EDITION」を設定
2024年には、北米市場向けに特別仕様車「BLACK LINE SPECIAL EDITION」が登場しました。このモデルは、車体の外装がブラックで統一されており、通常モデルとは違った引き締まったデザインになっています。さらに、専用の内装デザインも採用され、よりスポーティで特別感のある仕上がりとなっています。シックで洗練された雰囲気を求めるユーザーにぴったりのモデルとなりました。
2024年 北米仕様の12.3インチフル液晶スピードメーターを標準装備

北米仕様のRXでは、12.3インチのフル液晶スピードメーターが標準装備されました。このデジタルメーターは、より見やすく、必要な情報を一目で確認できるデザインになっています。スピードや燃費、ナビゲーションの情報が鮮明に表示され、運転中の視認性が大幅に向上しました。
ラグジュアリーさで言えば、レクサスLXに豪華さやオフロード性能は劣るものの、オンロード性能や普段使いのしやすさはクラストップレベルです。
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2025年 レクサスRX年次改良の最新情報
2025年モデルでは、レクサスが「Always On」の思想のもと、さらなる進化を遂げました。今回の改良は、静粛性や走行性能、内外装の質感向上、安全性の強化が主なポイントです。
2025年 レクサスRXの価格表
グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
RX500h “F SPORT Performance” | 2.4Lターボハイブリッド | AWD | 9,030,000円 |
RX450h+ “version L” | 2.5Lプラグインハイブリッド | AWD | 8,870,000円 |
RX350h “version L” | 2.5Lハイブリッド | FF | 7,600,000円 |
RX350h “version L” | 2.5Lハイブリッド | AWD | 8,110,000円 |
RX350 “version L” | 2.4Lターボ | FF | 6,680,000円 |
RX350 “version L” | 2.4Lターボ | AWD | 7,090,000円 |
RX350 “F SPORT” | 2.4Lターボ | AWD | 7,130,000円 |
2025年 レクサスRXのスペック表
項目 | RX500h | RX450h+ | RX350h | RX350 |
---|---|---|---|---|
全長 | 4,890mm | 4,890mm | 4,890mm | 4,890mm |
全幅 | 1,920mm | 1,920mm | 1,920mm | 1,920mm |
全高 | 1,700mm | 1,705mm | 1,700mm | 1,700mm |
ホイールベース | 2,850mm | 2,850mm | 2,850mm | 2,850mm |
パワートレイン | 2.4Lターボハイブリッド | 2.5Lプラグインハイブリッド | 2.5Lハイブリッド | 2.4Lターボ |
駆動方式 | AWD | AWD | FF/AWD | FF/AWD |
最高出力(PS) | 275PS | 185PS | 190PS | 279PS |
最大トルク(Nm) | 460Nm | 228Nm | 243Nm | 430Nm |
燃費(WLTCモード) | 14.3km/L | 18.7km/L | 20.3km/L(FF)/18.7km/L(AWD) | 11.8km/L(FF)/11.2km/L(AWD) |
RX450h+/RX350h AWDに後輪操舵システム「DRS」を追加設定

2025年モデルでは、RX450h+およびRX350h AWDに「Dynamic Rear Steering(DRS)」が追加されました。低速時の取り回し性が向上し、高速走行時の安定性も強化されました。RXはラグジュアリーSUVとして堂々たるサイズを誇りながらも、優れた操縦性を持つモデルです。
全幅が1,920mmとワイドな設計になっているため、安定感のある走りが可能ですが、狭い道路や駐車場での取り回しに苦労することもありました。
これまでRX500hにはDRS(Dynamic Rear Steering)が搭載されていましたが、2025年モデルではRX450h+とRX350h AWDにもDRSが追加されました。低速時には後輪が前輪と逆方向に動くことで最小回転半径が小さくなり、狭い道や駐車時の操作性が大幅に向上しました。
高速走行時には後輪が前輪と同じ方向に動くことで、より安定した走行性能を発揮し、レーンチェンジやカーブでの挙動がスムーズになります。大柄なボディサイズながらも街中での取り回しがしやすく、高速道路ではしっかりとした安定性を確保することが可能になりました。
全車に12.3インチフル液晶メーターを標準装備

従来の一部グレードのみだった12.3インチフル液晶メーターが、2025年モデルでは全グレードに標準装備されました。もともと評判の良かったこのフル液晶メーターは、鮮明なディスプレイと優れた視認性を誇り、ナビゲーションや車両情報を直感的に把握できる点が魅力でした。
今回の改良により、全グレードでこのメーターを標準装備とすることで、どのグレードを選んでも高い視認性と先進的なドライビング体験が提供されるようになりました。メーター内のUI(ユーザーインターフェース)も最適化され、重要な情報がより見やすく配置されるよう調整。ドライバーの視線移動を最小限に抑え、安全性と快適性の両面で向上しています。
メーターパネルのデザインにも細かい変更が施され、昼夜を問わず見やすい表示が実現。ドライバーの好みに応じたカスタマイズオプションも強化され、メーターレイアウトや表示項目を自由に設定できるようになっています。個々のドライビングスタイルに合わせた最適な情報表示が可能となり、より満足度の高い運転環境が整えられています。
RX500hにおける駆動力特性の変更でアクセルレスポンス向上

RX500hでは、駆動力特性の変更が行われ、アクセルレスポンスがさらに向上しました。改良前のRX500hでは、2.4Lターボハイブリッドの持つパワフルなトルクを活かしながらも、アクセル操作に対するレスポンスに不満を感じるユーザーがいました。特に低速域では若干のもたつきを感じることがあり、よりダイレクトな応答性が求められていました。
2025年モデルでは、この点を大幅に改善。低速域でのコントロール性を高めるために、駆動力の出力特性が見直され、アクセル操作に対するレスポンスが向上しました。細かいアクセルワークが求められる市街地走行でも、よりスムーズで快適なドライブが可能になっています。
高速域での加速においても、踏み増し時のレスポンスが強化され、よりパワフルな加速フィールを実現。ドライバーの意図に素早く応えることで、ストレスのないドライブが可能です。
コンソールフロント部に室内イルミネーションを追加し、輝度向上

インテリアの質感向上の一環として、コンソールフロント部に室内イルミネーションが追加されました。従来のモデルでは、アンビエントライトの照度が低すぎる、光のムラがある、またはカラーの変更範囲が限定的であるといった不満の声がありました。夜間の車内の雰囲気を重視するユーザーからは、より華やかで高級感のある演出を求める意見が多く寄せられていました。
今回の改良では、輝度を向上させるとともに、より均一に光が広がる設計となり、車内の高級感を一層引き立てています。イルミネーションのカラー選択肢も増え、ユーザーの好みに応じた演出が可能になりました。夜間のドライブがより快適で特別な体験へと進化しています。
F SPORTグレードにホワイト内装色を追加し、スポーティさと高級感を演出

F SPORTとF SPORT Performanceのグレードには、新しくホワイトの内装が加わりました。ブラックとの組み合わせが目を引き、スポーティでありながら高級感のあるデザインになっています。ホワイトの内装は、車内を明るく広々と見せる効果があり、特に夜にライトと組み合わせると、より上質な雰囲気を演出します。
シートの素材やステッチ(縫い目)にもこだわり、細かい部分まで丁寧に仕上げられています。ホワイト内装を選ぶことで、モダンで都会的な雰囲気が際立ち、特に高級SUVならではの魅力を楽しみたい人にぴったりの仕様になっています。
さらに、F SPORT専用のスポーツシートは、体をしっかり支えるデザインになっているため、長時間の運転でも疲れにくくなっています。アルミ製のペダルや特別なメーターも装備されており、よりスポーティな運転を楽しめる仕様になっています。
version Lに21インチダークグレーメタリック塗装+切削光輝ホイールをオプション設定

「version L」グレードには、新しく21インチのダークグレーメタリック塗装+切削光輝ホイールがオプションで選べるようになりました。れによRXの見た目のバリエーションが増え、より個性的なスタイルを楽しめます。
このホイールは、ただ大きくてかっこいいだけではありません。軽量なデザインが採用されているため、車の動きがスムーズになり、高速道路での走行がより安定します。特に長距離運転では、ブレが少なく快適なドライブができるようになりました。ホイールの強度も高められたことで、曲がるときの安定感も向上し、よりしっかりとした運転が楽しめます。
このホイールは、光の当たり方によって見え方が変わるデザインが採用されています。晴れた日や夜のライトの下で異なる表情を見せるため、駐車しているときでも高級感のあるスタイルを演出します。
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RX350 F SPORTに「Lexus Teammate」のアドバンストパーク(リモート機能付)を標準装備

2025年モデルのRX350 F SPORTには、駐車を手助けする最新の「Lexus Teammate アドバンストパーク(リモート機能付)」が標準装備されました。車が自動でハンドル、アクセル、ブレーキを操作して駐車をしてくれるシステムです。狭いスペースや縦列駐車が苦手な人にとって、とても便利な機能です。ボタンを押すだけでスムーズに駐車が完了するので、運転に自信がない人でも安心できます。
このシステムには「リモート機能」が付いており、スマートキーや専用アプリを使って、車の外から駐車や出庫を操作することも可能です。例えば、駐車場のスペースが狭くてドアを開けづらいときでも、車の外から操作すれば簡単に駐車できます。さらに、車に搭載されたセンサーとカメラが周囲の障害物を検知し、安全な範囲で動作するようになっています。万が一、障害物に近づきすぎた場合は自動でブレーキがかかるため、安全面でも優れたシステムです。
この機能のおかげで、駐車が苦手な人でも簡単に駐車できるようになり、特に都市部の狭い駐車スペースでは大きなメリットとなります。
エンジン制御や制振材追加による静粛性の向上

エンジンの調整や防音材の追加によって、車内がより静かになりました。特に後部座席の周りの騒音が減り、乗る人が快適に過ごせるようになっています。フロントガラスや前のドアだけでなく、後部のドアにも特別な防音ガラスが使われるようになりました。外の音が車内に入りにくくなり、長距離ドライブでも静かで落ち着いた空間を楽しめます。エンジンの音を小さくするための調整が行われ、アイドリング時や低速での走行時の振動が少なくなりました。
後部のボディ部分にも新しい防振材や防音材が追加され、特に後部座席の静かさが向上しました。高速道路を走るときの風の音も抑えられ、車内での会話や音楽をより楽しめるようになりました。また、車の防音性能が向上したことで、外の騒音をカットしつつ、運転中のエンジン音や加速の感覚がしっかり伝わるように調整されており、スポーティな走りの楽しさも損なわれていません。
これらの改良により、RXはより洗練された静かさを実現し、街乗りから長距離ドライブまで、あらゆるシーンで快適に運転できるようになりました。静かな車内や快適な乗り心地を求める人にとって、この改良はとても魅力的なポイントとなるでしょう。。
年次改良によりさらに進化したレクサスRXの魅力
2025年の改良では、車の静かさや走りやすさ、安全装備、内装の仕上がりがさらに良くなりました。特に、後輪が動いて曲がりやすくなるDRS(ダイナミック・リア・ステアリング)や、12.3インチのフル液晶メーターが全車に標準装備されたことが大きなポイントです。
今回の改良で、運転のしやすさが大きく進化しました。車のサスペンションの調整が改善され、道の凸凹による揺れが少なくなり、より滑らかで安定した走りを実現しました。特に高速道路では、直進時の安定感がアップし、長時間運転しても疲れにくくなっています。また、RX500hではアクセルを踏んだときの反応がよりスムーズになり、加速時のフィーリングが向上しました。低速走行時には細かいアクセル操作がしやすくなり、思い通りの運転が楽しめます。
静かさについても、さらに進化しました。エンジン音を抑えるための工夫が施され、ダッシュボードの内側や車体の一部に吸音材が追加されました。特に後部座席周りの騒音が減り、後席に乗る人もより快適に過ごせます。さらに、フロントウィンドウやドアガラスに加えて、リアドアガラスにも遮音ガラスが採用され、車内がより静かになりました。長距離ドライブでも会話がしやすく、快適な時間を過ごせるでしょう。
これからRXを購入しようと考えている方にとって、2025年モデルはより魅力的な選択肢となるはずです。
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