ステップワゴンのシートアレンジで気になるのは、7人乗りと8人乗りの違い、そして3列目を収納したときの荷室です。
現行型は7人乗りが基本で、一部仕様では8人乗りも選べます。大きな違いは2列目。7人乗りは左右にも動かせるキャプテンシート、8人乗りは中央にも座れる6:4分割ベンチシートです。
でも、選ぶ基準は最大人数だけではありません。普段は何人で乗るのか、誰が2列目と3列目に座るのか、荷物をどのくらい積むのか。ここから考えると、自分の家族に合うほうが見えてきます。
2026年8月時点の現行型は、2022年5月に発売された6代目ステップワゴンです。3列目には床下へ格納できるマジックシートを採用しています。
ステップワゴンのシートアレンジはどう使える?
現行ステップワゴンは7人乗りを基本に、一部仕様では8人乗りも選べます。違いは定員が1人増えることだけではありません。2列目のシートそのものが変わります。
| 比較項目 | 7人乗り | 8人乗り |
|---|---|---|
| 乗車定員 | 7人 | 8人 |
| 2列目 | キャプテンシート | 6:4分割ベンチシート |
| 2列目中央席 | なし | あり |
| 2列目左右スライド | あり | なし |
| 3列目 | 分割床下格納式マジックシート | 分割床下格納式マジックシート |
3列目の仕組みは共通ですが、2列目の使い方はかなり違います。まずは、その違いだけ簡単に整理します。
7人乗りは2列目キャプテンシート

7人乗りの2列目は、左右が独立したキャプテンシートです。前後へのロングスライドだけでなく、左右方向にも動かせます。
2脚を外側へ寄せれば中央に通路を作りやすくなり、3列目へ移動するときに使えます。反対に内側へ寄せれば、スライドドア側との間隔を広げることもできます。
前後スライドは、3列目へ乗り降りするときに前へ出したり、3列目を格納して2列目を広く使いたいときに後ろへ下げたりできます。
8人乗りは2列目ベンチシート
8人乗りでは、2列目が6:4分割ベンチシートに変わります。2列目中央にも1人座れるため、1列目2人、2列目3人、3列目3人の合計8人乗車です。
キャプテンシートにある左右スライドはなく、2列目の間を中央通路として使うこともできません。2列目に3人座れることと、座席間を通れることのどちらを重視するか。ここが大きな違いです。
8人乗りは一部タイプ・仕様で選べるメーカーオプションです。購入時には、希望するタイプで選べるか確認します。
ステップワゴンは7人乗りと8人乗りどっちを選ぶ?

仕組みが分かったところで、では実際にどちらを選ぶのかです。
ここで「人数が多いから8人乗り、少ないから7人乗り」と決めてしまうと、少し判断が早いと思います。同じ6人乗車でも、大人が多いのか、子どもが多いのかで座らせたい場所が変わるからです。
祖父母を含む6人なら、両親が1列目、祖父母が2列目、子どもが3列目という分け方が考えられます。逆に5人家族で2列目に3人並び、3列目を普段は荷室にしたいなら、8人乗りのベンチシートが使いやすいでしょう。
もう一つ考えたいのが、人数の多い日がどのくらいあるかです。年に一度あるかどうかの7人乗車と、毎週のように使う2列目では、便利さを感じる回数が違います。逆に親戚や友人を乗せる機会が多く、7席では足りないことが分かっているなら、8席目は「念のため」ではなく必要な装備になります。
7人乗りが向いている人
7人乗りが向いているのは、普段4〜5人程度で乗り、8席目より2列目の使いやすさや3列目へのアクセスを重視する家庭です。
私は、2列目の左右スライドをかなり便利だと考えています。3列目を使う日は中央に通路を作り、2列目をゆったり使いたい日は位置を変える。家族構成や乗る人に合わせて動かせるのは、キャプテンシートの大きな魅力です。
子どもが3列目へ行く日もあれば、大人を含めて6人で乗る日もあります。そんなとき、2列目を動かして通り道を作れるのは便利です。
そして、私なら7人乗りを選びます。想定しているのは「家族4人+大きな荷物」という使い方です。普段は家族4人で乗り、3列目は床下へ格納。運動会やアウトドアなど荷物が増える日は、4人分の座席を確保しながら後ろを広く使いたいと考えています。
私はこれまで、「8人乗れなくて困った」という経験がありません。だったら、いつ使うか分からない8席目より、普段よく使う2列目が便利なほうがいい。なので私なら7人乗りです。
8人で乗る機会が年に一度だけなら、そのときは2台で移動し、普段の使いやすさを優先する方法もあります。私は後者に近いので、無理に最大定員を増やそうとは考えません。
座席の決め方も、単純に「広い席へ誰を座らせるか」だけではありません。
小さい子って、なぜか3列目に行きたがることがあるんですよね。私の経験でも、子ども同士で3列目に並んで座りたがることがありました。一方、祖父母には乗り降りしやすい2列目へ座ってもらうことが多かったです。
家族6人で出かける日は、祖父母にキャプテンシートを使ってもらい、子どもは3列目へ。そんな座り分けも考えられます。結局、誰がどこに座るかで使いやすさは変わります。
8人乗りが向いている人
8人乗りを選ぶ意味があるのは、実際に7〜8人で移動する機会がある家庭です。
祖父母や親戚を含めて出かけることが多い、子どもの友達を一緒に乗せることがある、2台に分かれず1台で移動したい。こうした場面が具体的に思い浮かぶなら、2列目中央の1席には十分な価値があります。
8人乗りは、8人で乗るためだけの仕様ではありません。5人家族なら2列目までに全員が座り、3列目を床下へ格納して荷室を確保できます。この場合の価値は、「あと3人乗れること」より「3列目を使わず5人で乗れること」です。
一方、2列目に3人並ぶより、2人が独立して座れるほうがよい家庭もあります。3列目を使うことに抵抗がなく、中央の通路を残したいなら7人乗りが合います。同じ5人家族でも、車内の座り方によって答えは変わります。
3列目の床下収納で荷室はどう変わる?

そして私がステップワゴンでかなり好きなのが、3列目の床下収納です。しまってしまえば、荷室の左右にシートが残りません。これは大きいです。
3列目を使うときは通常の3列シート車として使い、使わないときは床下へ格納できます。後ろの横幅を使って荷物を置きたいときにも、格納したシートが邪魔になりにくい形です。
3列目を左右へ跳ね上げる方式では、格納したシートが荷室の側面に残ります。跳ね上げ式がダメという話ではありません。でも、荷室を広く、すっきり使いたい私には床下格納のほうが合います。
家族4人なら、1列目と2列目だけで全員が座れます。そこで3列目を床下へしまえば、後ろは大きな荷室として使えます。運動会の折りたたみ椅子やクーラーボックス、アウトドア用品など、荷物が増える日でも荷室の左右を使いやすいのがいいところです。

これは実際に現行ステップワゴンで出かけた体験ではなく、私ならこう使いたいという想定です。ただ、「家族4人+大きな荷物」という使い方と、3列目の床下収納はかなり相性がよいと思います。
3列目は分割式なので、人数が増えた日は片側だけ座席として使い、反対側を荷物に回すこともできます。大きな荷物を積む日は、2列目を無理のない範囲で前へ動かせば、さらに荷室を広げられます。
ただ、2列目を前へ出しすぎれば足元は狭くなります。ここは家族が座った状態で決めたいところです。
逆に、普段から6〜7人で乗る家庭では、3列目を出した状態でどのくらい荷物を載せられるかが大切です。床下へ格納した写真だけでなく、3列目を使う日の荷室も見ておきたいところです。
ステップワゴンのシートアレンジで気になる点

多彩なシートアレンジは便利です。ただ、できることが多いからといって、最初から何も迷わず操作できるとは限りません。
7人乗りの2列目は前後だけでなく左右にも動き、3列目は分割して床下へ格納できます。シートは結構あちこち動きます。最初は「このレバーだっけ?」となるかもしれません。
Honda公式では、2列目キャプテンシートはレバーひとつで前後左右へスライドでき、3列目もワンアクションで格納できると説明しています。ただ、レバーの位置や操作の流れは一度覚えることになります。
ここはカタログを見るより、一度動かしてみるのが早いです。購入前に営業担当者へ説明してもらいながら、2列目を動かして3列目への通路を作り、3列目を床下へ格納してから元へ戻すところまで試しておきたいです。
自分だけでなく、普段使う家族にも一度動かしてもらうと安心です。
「ステップワゴンはフルフラットにできるのか」と気になる人もいるでしょう。2列目と3列目の背もたれを倒し、フラットな大空間を作るアレンジは用意されています。
ただし、完全な一枚の平面と思い込まず、段差や隙間は実車で確認したほうが確実です。寝心地や何人寝られるか、車中泊用品などは、別の車中泊記事で詳しく扱います。
まとめ|ステップワゴンのシートアレンジは使い方から選ぶ

ステップワゴンのシートアレンジは、種類が多いこと自体が大切なのではありません。
普段は何人で乗るのか。誰が2列目と3列目に座るのか。荷物をどのくらい積むのか。3列目をどのくらい使うのか。ここから考えると、7人乗りと8人乗りのどちらが合うか判断しやすくなります。
実際に7〜8人で移動する機会があるなら、2列目中央にも座れる8人乗りを選ぶ意味があります。一方、普段は4〜5人程度で、2列目の自由度や3列目へのアクセスを重視するなら、7人乗りが候補です。
私なら、家族4人+大きな荷物という使い方に合わせて7人乗りを選びます。8席目よりキャプテンシートの使いやすさを取り、必要なとき以外は3列目を床下へ。荷室の左右にシートを残さず、運動会やアウトドアなど荷物が増える日に広く使いたいからです。
多彩なアレンジに目を奪われるより、自分の家族なら誰がどこへ座るのかを考える。ステップワゴンのシート選びは、そこから始めるのがよいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!この記事がお役に立ちましたら、ぜひSNSでシェアしてください。また、他の記事もご覧いただけると嬉しいです。
参考資料
- Honda「ステップ ワゴン 装備・室内空間」
- Honda「ステップ ワゴン タイプ一覧」
- Honda「ステップ ワゴン 主要装備」
- Hondaニュースリリース「新型『STEP WGN(ステップ ワゴン)』を発売」
(参考資料は2026年8月14日確認)
